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第62回 藤本幸充

『 Vesperae 』

昨年の今頃は
ウイーン。
孤児院教会でモーツアルト(合唱曲、KV139)を歌っていました。
早いものでもう1年。

今年はVesperae(合唱曲、KV339)に挑戦。
この曲は今までのモーツアルト作品中の最高峰。
建築で言えば
迷宮に入り次から次へと印象的な空間が現れ出てくるイメージ。
全体がさまざまな糸で綾織りになっているような音楽。
はなはだ、歯がゆい表現ですが,
理不尽なことにぶち当たり無念さの残るとき、スーっと落ち着ける音楽。
と言った方が当たっているかもしれません。
仕事上そのような機会に出くわしますので、この曲人生のよき伴侶?

モーツアルトは建築を感じさせます。
特に6曲中4番目の「Laudate pueri」
ソプラノをはじめ各パートは次から次へと追いかけるように歌い
しかも別々のラテン語を歌い言葉も楽器となり一つのハーモニーを奏でる、
といった凄さです。
こんな建築、造ってみたい!
がリアリティーが有りすぎますね。建築は、、、、

そんな難しいことはわからなくとも6曲中5番目
「Laudate Dominum」
(アムステルダムバロック合唱団演奏)
は一度聞いてみてください。
すっと涙が落ちますよ!

2006/04/11

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