HOMEコラムINDEX>建築家のコラム
第52回 伊東 智

『2006 新年』

新年
良い響きの言葉だと思います。
リセットして新しくなるのではなく、積み重ねていく年の過程の中で新しいページが出来る感じで、そのページに何を想像し、実行し、描くことになるのかドキドキします。

私は、1月2・3日に行われる箱根駅伝を毎年楽しみにしています。
一年間の努力の結果を、新しいページに残していく。直向に母校の襷を繋げるため一生懸命に走る姿は、情熱の塊が感じられ私自身のエネルギーにもなります。

今年の駅伝も、いろいろなドラマが繰り広げられました。が、なんと言っても出場校全校が襷を繋げた事が一番喜ばしい事です。 脱水症状になりながらもレースをあきらめず襷を繋げる姿勢は、熱い思いが伝わってきました。これは選手、スタッフの日々の努力がなしえた結果ではないでしょうか。

建築界では、昨年悲しい出来事がありました。
古くからの友人の年賀状には『構造計算 大丈夫?』というメッセージが書かれているものもありました。とても残念な年賀状です。

マンション、ホテルを企画した人、計画した人、施工した人に消費する建築ではなく、良い建築を造ろうとする直向さが少しでもあったのなら、このような事件は、起こらなかったでしょう。

生きていくことは、とても大変なこである。
しかし堂々と胸を張って建築と向かい合っていくことが、自分に出来る最大の仕事であり私の原点であると信じ、今年1年を過ごしていきたいと思っています。


2006/01/13

>コラムINDEXへ戻る