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第292回 栗原正明

『 22cm角の絵 』

美術館でゆっくり絵を見るのも良いけれど、気の向くまま街中の画廊を訪れるのも悪くない。ふと立ち寄った先に思いの他素敵な作品が有って、作者から話しを聞けるような事にでもなれば最高だ。とは言え、いくら気に入った作品が有っても、それを買うとなると簡単ではない。費用の事も当然有るし、飾る場所や保管の仕方も考えなければならない。だからほとんどの場合、作品を記憶に残しただけでそこを離れる事になる。

画像に載せた絵の場合は例外で、この6月に横浜の画廊で見つけて目を離せなくなり、その場で買う事を決めた。題名は"motorcycle touring 20180209"、作者は牧孝友貴(まきたかゆき)さんと言う若いかただった。オートバイでツーリングをした時の経験と印象を元に描いたものだと言う。絵の大きさは縦横とも22cmで、普段使っているパソコンのモニターより小さいのだけれど、その小ささが、買う決心を後押ししてくれた。それは費用や場所を考えたからではなくて、鮮やかで暖かみが有る色彩やタッチ、遠くにも近くにも思える構成などを見ているうちに、この絵にはこの大きさが良い、と感じたからだと思う。

2018/08/24

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