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第248回 荻津郁夫

『 スワニーのコロコロ 』

もう手に入れて5年以上になると思う「スワニーのコロコロ」。ここ2,3年仕事にお供することが多くなった。A3の書類がきっちりと収納できて、タブレットや充電用品を入れるポケットも充実しているキャリーバッグだ。
ちょっと大きめなせいか、これといっしょに夜の会合などに行くと、会う人ごとに「どちらにご出張?」と問いかけられる。確かに仕事で遠方に出かけるから日帰り出張なのだけれど、着替えや洗面道具が入っていることはまずない。これだけITが進化したといわれるのに打合には紙類が欠かせない。テーブルの上にスケッチや図面や写真や見積書が同時にばら撒かれている状況に説得力がある。打合の効率がよい、と思う。液晶画面に次々に出てくるのは、あらたまったプレゼンには良いが、工事中の現場での打合や、侃々諤々の議論には向かないようだ。紙なら必要ならすぐコピーできるし、そのまま相手に渡しても良い。そんな紙類をまとめるとリュックではパンパンだし、手提げでは重過ぎる。というわけで、キャリーバッグになるのだが、今までいくつか試した中でこれが一番気に入って使い続けている。
写真でわかるように、ハンドルの柄が微妙に湾曲している。これが体の脇で押すときに都合がよい。こいつは押すようにできている。決して引かない。以前の引くタイプでは、駅や雑踏ではかなりの頻度で他人に接触、つまずかせてしまったことがある。4個の車輪は直径6cmで動きがよくドライバーで簡単に交換できる。今の車輪は3代目。電話一本ですぐ届くメンテ体制もよい。動きがよいので、こいつを押しながら駅まで走ることもできる。雪道でも何とか転がせた。
街のバリアーフリー化が進んで駅には必ずエレベーターやエスカレーターがあり、持ち上げる機会もほとんどないので、つい念のためにこの書類もと重くなってしまう。打合先のお宅が和室だったりすると、タイヤの汚れも気になり玄関に置かせていただいて、ということにもなる。書類がたくさん入るから書類の整理が後回しになる。
楽ばかりせずに、時と場合に応じてよりスマートな姿を心がけなくては。

2013/04/13

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