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第236回 鈴木信弘

『 area045のコラムが書けない!? 』

帰宅時間は1時過ぎ。
iTuneのラジオを聴きながら、ジャイアントコーンをほうばりつつ、ハイボール500mlを飲み、コラムを書こうかと思案するも全く思い浮かばず。ついついネットオークションで楽器を探してしまったり、誰かのブログを読んだり、ほかの人のコラムを読んでみたり、ニュースを読みつつしているうちに睡魔が襲ってくる。大体これが3時過ぎなのですが、この生活なにかに似ていると回想。思い出した、中高の学生時代だ。そう!定期試験。
日々は部活に明け暮れていた毎日。いよいよギリギリの間近になって勉強するぞと意気込んで早く帰宅。掃除なんかして準備にいそしみ、部屋が綺麗に片付いた頃にはすでに夜。コーヒーなど入れて「さあ勉強!」とばかりに机に向かうも30分もせずに眠気に負け撃沈。結局は詰め込み学習に効果が期待できるわけもなく結果はいつも惨敗。
しかし30年以上も経っているのに、今でも素性は変わっていないかもしれない。コラムを書くというのは今の私にとっては定期試験と同じくらい試練なのです。コラムが書けない=なにも面白い話が無い=なにも経験していない=なにも言いたい事が無い? ん?でも言いたい事はいっぱいあるぞ。
震災の復興のこと、原発、政治、消費税、年金、介護、老後のことも、気になる事だらけだ。そういえば、老後で思い出した。
最近身内に介護の話が出てくるや、無関係だと思っていた現実の介護問題が気になりだした。家で面倒見られないから施設に入れるのか、否。働いているから? 家は昼間誰もいないのか? いつからそんなふうになったのか?
ローンが重すぎる? 誰だ?住宅をこんな風にしたのは? そうだ諸悪は銀行だ! 住宅ローンという商品がすっかり生活を変えたのだ。生産を持たない住宅を所有する事自体、近代では認められてなかったはず。単世帯住宅の2階って子供が出ていくと空いたまま。でも子世帯はまず戻ってこない。大きな家なんか必要なのに減築ってなぜか流行らない。高齢者を若者とシェアして住まわせる計画がうまくいかないと聞く。そりゃそうだ。若者にメリットはないもん。考えていくと住宅はこのままで大丈夫か?と心配になる。目が覚める。昔から様々な住まい方や暮らし方はあったのに、現在供給される住宅のほとんどが健常者の単世帯の住まいだ。あと10年、20年。それはどうなっていく? 考えると恐ろしい。そうだ、これをテーマにしよう。

「血縁でないもうひとつの住まい方、他者を受け入れる暮らし方」

3月10日の学会のシンポジウムのテーマは決まりだ。
コラムは書けなかったが、シンポジウムのテーマが思いついたので一見落着! これで寝られます。おやすみなさい!


poster2012-01-25.pdf
2012/02/18

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