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第153回 藤本幸充

『 リフォーム事例報告 』

Tさんはarea045のサイトを通じて当社に改修工事設計監理を依頼されました。
当初ご希望と予算がかけ離れていました。
現場が始まってからのご要望にもお答えし、床の傾きの補正、部分的な耐震改修条件などが加わり予算を膨らませざるを得ない状況と成りましたが、無事追加の融資も調達、全面改修のはこびとなりました。
メンバーへの報告も兼ね内容を説明します。

今まで1階にあったリビングを2階に持ってきました。
部屋中心の柱位置が以前は個室の間仕切壁。柱を利用して和室を設け床下を収納にしています。中央のタタミをはずし四方に物が入りますが手前ステンレス取手部をあけると長物が入ります。

既存の床が傾斜していたので不陸を根太で調整し新たに杉の板を張りました。
無塗装なので裸足ですと木の感触が直に伝わります。暖炉コーナーは床補強の上れんがとモルタルで仕上げ壁沿いはケイカル板の大和張り。べんがらで仕上げています。

暖炉側からキッチンを見たところです。
ここは以前納戸でしたが間仕切りを変更し、既存の耐力壁を利用、筋かいの斜材も柱と同じ太さに換えています。天井近くの壁に新たに明り取りの窓をつけその下を吹き抜けにし階下の玄関ホールに光を落としています。この窓のおかげで朝から日没まで日が差します。

以前のクロゼットにキッチンを持ってきました。
コンロ部カウンターは高さを5cm下げて鍋物の料理をしやすくしています。ベンガラ塗りの特製キッチン。タイルはスペイン産。

上の写真の反対側、居間の方向を見ています。
ベンガラ色にガラスタイルの色を合わせています。

洗面所と浴室だったところを大きな化粧室にしています。
既存窓の高さの違いを利用。鏡でつなげ広がりを出しています。外の緑が美しくガラスに映るのでクリスタルカウンターを採用し透明感を室内に取り入れます。

浴室は以前納戸だったところ。
天井点検口の茶色には意味があります。改修する前の造作材は全てこの色なので、ベンガラの濃紫色、壁の白を加え、三色でインテリアを構成。浴室も三色に。

納戸だったところを間仕切り、トイレとして広く使っています。
カウンターはベンガラ磨きの上に蜜蝋ワックス塗り。壁は珪藻土。窓枠やペーパーホルダーに白木をいれここも三色。

以前の家に比べ、風通し、広々ゆったり感、日当たり等良くなったと思いますが、画像は引越し前なのでどのように変わっているか次回訪れるのが楽しみです。

2009/01/18

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