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第141回 伊東 智

『 プロ魂 』

8月1日。甥っ子と約束していたプロ野球オールスター第二戦を観戦。
観戦席は、横浜スタジアム 三塁側内野 立ち見席。
40代の私にとって立ち見席はキツイが、甥っ子がゲットしたチケット、我慢して観戦。
立ち見席のため、少しでも良い場所を確保したく1時間前にスタジアムに到着。
スタジアムを見渡せる場所をキープ。
日中は、暑かったが立ち見席は、スタジアムのスタンド外周にあり、看板の隙間からとても気持ちの良い浜風が吹いてくる。

試合開始前には、好例となったホームランダービー。
A.ラミネス(巨人)の軽々とスタンドに運ぶ打球はプロの仕事。流石である。

18時をまわり、スタンドは徐々に席を埋め始めてきた。
先ほどまで、少なかったビール販売の売り子達が、観客が増えたのを確認したのか増え始める。

気になるビール売りの女性を発見。
女優の真谷みき似のスーパードライ販売の女の子。
彼女の容姿を持つならば、重いビールを持って階段を上り下りしなくても別の職業があるのでは?と勝手に思う。

彼女のすごいところは、注文をとりビールをカップにセットし注いでいる間もスタンドに目を向け次の顧客を探す。代金、お釣りの受け渡しもスムーズに行う。
試合が行われる9回の力配分にくわえ、内野席を縦横無尽に動き回るのだが、先ほど販売した顧客の所に再び彼女が戻る頃にはちょうど一杯のビールを飲み終わり再度販売する。
1回から3回までは、その日の固定客を探す。
試合も中盤頃には盛り上がり、ビールが進む4回から6回は、ビール補給の時間も惜しむかのように2ケースに増量し固定客への販売促進タイムのようである。
左手指に挟まれた札は大きな扇のようになっていく。
彼女にとって正念場の時間帯なのだろう。
後半戦に入る7回、8回は、本日の売上は達成したのか、表情は穏やかになり、ビールの数は減り、単価の低い竹輪を売り始める。
9回になるとベテラン勢は姿を消し、ポップコーンの売り子だけがスタンドにいる。

本来なら、野球観戦に集中するべきなのだが、スタンドでビールを売るプロ魂。
彼女のパーフォマンスは、プロ野球選手と同じぐらいかっこ良かった。
横浜スタジアム 三塁側 ビール販売の女の子に注目。

2008/08/16

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