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第119回 中村高淑

『 カタナ 』

ふとしたことで大型バイクへの熱が復活し、81年式スズキ GSX1100S カタナを手に入れた。
数ヶ月かかったレストア&カスタムが終盤を迎え、もうすぐ完成する。

それまで所有していたカワサキ GPz1100はもう3年以上も走らせておらず、それを知っている馴染みのバイク屋が「欲しがってる人がいるんだけど、どう? どうせ乗ってないんでしょ!?」と引きとっていった。
24、5歳ころからの愛機だけに、淋しい想いもあったが、どうせ乗らないなら乗ってもらうオーナーのもとに行った方が良いだろうと、お別れする事に決めた。

乗っていなくても、BIGバイクが手元から無くなるのは淋しいものだ。
実は別にもう1台、下駄代わりのTT-R250があるのだが、こいつでBIGバイクの連中とツーリングに行くと置いて行かれる。高速道路で遠慮して「先にいってもいいよ」というと、ホント見事に全員が○○km/hでかっとんでいきやがる!(笑)
250ccだけで実用は充分なのだが、所有欲が満たされないのだ。

というわけで、次のバイクをあれこれ考える。実はこのときがいちばん楽しかったりする。
いづれはハーレーにしょうと思っていたのでFXDWあたりを新車で買おうかと半ば決めかかっていた。
しかし、まだまだ速いバイクに乗りたい気持ちがある。それにハーレー乗るからにはガレージがないと盗難が心配だ。(人の家のガレージはたくさん設計したが、自分はまだない.....。トホホ...。)
FXDWなら50歳代になっても乗れるし、そう考えてハーレーはまだこれからの愉しみとしてとっておくことにした。

次に候補にあがったのが市販車で300km/hを超す最高速を誇るハヤブサ、実に魅力的なバイクだ。
ところが、仲間が何人か乗っているので実車に跨がってみたみたが、どうもシックリこなかった。
他に新車にはソソるバイクが見当たらず、旧車も候補にしてみる。
突然、閃いた。カタナだ。空冷4気筒、100馬力オーバー、子供の頃に憧れたバイク、これだ!!

というわけで、馴染みのバイク屋に探してもらった初期型のSZ、26年も前のバイクがこれからの相棒となった。数日ノーマルを楽しんだ後、徐々にカスタムをしつつ、半年ほど部品が揃うのを待ってからフルレストアを開始。

現在、フレームからエンジンまでバラバラにして、更に現代でも快適に走るようにといくらかのカスタムを施している。エンジンはオーバーホールも兼ねてワイセコの鍛造ピストンで1135ccにボアアップ、吸排気はFCR37にヨシムラのチタン集合管、フロントフォークもヨシムラ、リアショックはオーリンズ、フレームは補強を施してダイヤモンドコート、ホイールはダイマグ18インチ、ブレーキキャリパーは前後ブレンボ、外装オールペイント。ワンオフで造ってもらった部品も何点かある。
これらを新車時より高い精度で組上げていく。このバイク屋、10年来の友人でちょっと変わり者だが腕はバツグン、信頼が置ける。彼の造ったバイクは当たり前のことが当たり前にキチンとできている。バイクはエンジンや足まわりの組み方の精度で大きく走りが変わる。ビンテージバイクなら特に顕著にあらわれる。

四半世紀の時を超えて甦るカタナ、その乗り味が愉しみだ。

2007/10/03

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