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第108回 安田博道

『熊本旅行』

先日熊本に行ってきた。
熊本には、大学以来の友人がいて県内を車で案内してくれた。[案内してくれた]と言うと聞こえは良いのだが・・・
僕は建築をやっているので、地方に行くと仕事であろうが観光であろうがおかまい無しに建築見学に関心がいってしまう。公務員の友人には申し訳なかったが、初日は僕が企画した定員2名の建築ツアーに参加してもらった。彼は車の提供者兼運転手、僕はツアーの企画者兼観光客、以上2名。

ところで、熊本は加藤清正が築城した熊本城が有名で、行ってみて判った事だが熊本城中心の江戸時代の都市構造を多く残した街だった。
今では、熊本城は都市公園として緑地を提供していて、その周辺には美術館や博物館などの文化施設や市庁舎が集中している。熊本入りして2日目は天気の良い日で公園が本当に気持ち良くて一日じゅう熊本城の廻りでうろうろしていた。

今までにいくつかの地方都市をまわってきたが、熊本の街は、僕的にかなり上位にランクされる。どこか金沢市と似ているのだが、歩いても気持ちがいいし車で移動しても楽しめる。特に熊本城周辺はイイ。樹木が生い茂っていて適度に木陰があって休めるし、お堀や城壁などの土木遺産はその雄大さで車のスピード感に全然負けていない。

戦後の日本の街は車社会に大きく振れて、車用に改造を行った多くの街は郊外に広がっていった。結果中心部での人の賑わいが消えつつあるのだが、熊本の街は中心部で人をよくみかける。江戸期の遺産を上手く使いながら、車社会にも程よく対応したバランスの良い街だった。

2007/05/24
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