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No.13 『見積り調整』で住宅に対する姿勢が試される!

初回に提出された工務店の見積りが予算を上回ってしまうことが多々あります。この場合、オーバーした金額を如何に予算の中に納めるかという作業を行うことになります。建築家が設計監理をする場合、この作業は、建築家が建て主の意向を受けてこれを行ない、その結果を建て主に報告し同意を求めることになります。 設計変更なども伴うことがありますので、充分説明を受け、的確に判断し、納得いく調整を実現して下さい。こうした判断の1つ1つが建て主の住宅に対する姿勢を鮮明にしていくことにもなります。

1)見積書の整理、チェック
複数の工務店から見積りをとった場合、各工事項目やそこに含まれる内容は工務店によって微妙に異なります。
まず始めにこれらの工事項目や内容を整理統一して、比較しやすくする作業が必要になります。
こうすることで、たとえば「木工事」はA工務店が安くB工務店が高い、「内装工事」はB工務店が安くA工務店が高いといった比較が可能になります。
見積り結果から本命と見込まれる1から2社を中心に、他社見積りとも比較しながら、金額が高い工事項目については工務店からの説明を受け、必要あれば再見積りを依頼します。
さらに、重複して見積もられている箇所があればこれを正し、時には見積もり落ちのあった項目を復活してもらうこともあります。
この様な作業を細かく行っていくことが『見積り調整』の第一段階の作業です。

2)グレードの変更
次ぎに、図面を描く段階で高めのグレードに設定していたものを標準、またはローコストの製品に変更していく作業を行います。
ちょっと欲張っていたキッチンをスタンダードなものに、お風呂は変えたくないので洗面台をもう少し安いものに、などの再検討を行うことでコストダウンをはかります。
なお、ペアガラスサッシを単層ガラスサッシになどという住宅の性能に関わる箇所の変更は、出来れば避けたいものです。
どこを落として、どこを落とさないかは、建築家の説明を十分聞いて、納得の上決めて下さい。
まずは、性能自体にあまり影響のない箇所からこれらの作業を進めていきます。

3)要望の整理
上記の二つのことを行っても尚、予算が合わない時もあります。
その場合は、床暖房を止める、収納を少なくするなど、何かを諦めていくという作業が必要になります。
もう一度自分たちの要望を確認して、本当に必要なものとそうでないものを整理してみましょう。
住宅は完成時が全てではなく、その先ずっと住んでいく上で家族構成や年月によって変化していくものです。現時点で必要なのものを優先しながら、将来も見越した上で十分に話し合って決める事が大切です。
後でプラスすることが可能な箇所は将来に託す、住んでみて必要になったら設置するという柔軟な考え方も時には必要です。

この様に『見積り調整』は、綿密な打ち合わせと要望の整理という、建て主と建築家の二人三脚により行われていきます。

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