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No.10 『実施設計』 納まり詳細・仕様・性能を確定してゆく!

『基本設計』に基づき、住宅の詳細や仕様・性能を決めていきます。

1)実施設計とは・・・
実施設計では、形・空間、開口部、構造、断熱、造作、内外の仕上げ、家具、建具などの建築的な詳細や納まり、給排水・衛生・ガス、冷暖房・換気、電気・照明・情報機器など設備的内容の詳細などを、建て主の要望を盛り込みながら、設計意図にそって、又、全体との整合性を確認しながら確定していきます。
極めて専門的な経験・知識・判断が必要となりますので、建築家がこれを進めます。
進行状況にそって、工事内容ごとにその計画内容、材料・機器の選択などにつき、図面・スケッチ・実物見本・カタログなどを示しながら、時にはショウルームなどに足を運び、建て主に説明、意見を求めていくかたちで進行していくことになります。
こうした詳細の決定に関しても、自分たちの希望を、充分伝え、分からない事については納得いくまで、説明を受けて下さい。
実施設計には、建築家、設計の難易度、状況にもよりますが、一般的には3〜4ヶ月ほどかかると理解しておいて下さい。
成果図書はNo.3でもふれたように、枚数よりその内容が問題ではありますが、A3版で30〜50枚、時にはそれ以上になります。

2)実施設計図の役目
実施設計は、建て主や建築家の要望・意図を注意深く点検しながら、これを形や空間に創造的に翻訳し、詳細に図面化する作業と言えますが、さらには、建て主、建築家、施工者間で、その住宅建設に関する詳細を伝達し合う手段にもなります。
実施設計図書によって、工務店から正確な見積りをとり、内容を検討出来るだけでなく、数社の工務店の見積りを同一尺度で比較可能になります。
建築家が作成した実施図面を基に工務店は工事を容易に進めることが出来、建築家も容易にこれを監理可能になります。
建つ住宅がより確かである為には、実施設計図は、住宅そのものの質的高さが実現されていることと同時に、上記のの伝達を確かにする為に可能な限り詳細かつ精緻である必要があります。

3)何よりも焦らずに
この実施設計の段階に入ると、実質的に建築家だけで作業を進めることが多くなります。
建て主との打ち合わせは回数も減り、建て主からしてみると、以前と比べて打ち合わせの回数や目に見えて進展する作業が減る為、不安に思ってしまうことも多いと聞きますが、建築家の要請に応じ、自分たちで出来ることを最大限行い、あとはある程度建築家に任せて、落ち着いた気持ちでいて頂ければと思います。

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