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No.05 構造について

住まいの性能に関わる構造について、地盤との関係や構造種別によるコストの差など、建築の方針=設計の根幹である空間の原型の決定に際して建て主も知っておきたい基礎的な項目です。

1)構造の種類 構造には、大きく分けて『木造』『鉄骨造』『鉄筋コンクリート造』とそれらの混成した『混構造』があります。

・『木造』  最も一般的な構造です。一般的な比較としては工事費が安い、工期が短いなどのメリットがある一方で、燃えやすいというデメリットがあります。
・『鉄骨造』  単位材に強度があり、少ない材で大きな空間に対応できる構造です。ただし、錆びやすく熱伝導率が高いので、防錆処置の必要、規模や防火地域の指定によっては耐火被膜などの施工が必要になります。
・『鉄筋コンクリート造』  耐震性、耐火性をつくり易い優れた構造です。ただし、地盤状況により大きく工費が左右されます。
・『混構造』  前記各々の特徴を生かして混成させる事で,計画の特質に対応します。また混成させる事自体を空間の原型として評価し選択する事も在ります。

2)構造とコストの関係
建物全体のコストは構造のみならず、仕上の仕様、設備内容によって大きく異なります。予算と比較しながら検討しなくてはなりません。
極一般的には、建物のみの全体工費の目安として

・『木造』 65〜80万円/坪
・『鉄骨造』 75〜90万円/坪
・『鉄筋コンクリート造』 85〜100万円/坪

3)構造と地盤の関係
構造は、敷地の地盤強度と大きな関わりがあります。鉄筋コンクリート造の場合は、構造自体が重いためその分の地盤強度が必要になります。
地盤の強度(地耐力)は調査を行った上で判断をしますが、地盤が悪い場合は、杭工事や地盤改良の必要があります。
これらの工事は前記の工事費目安にたいして、別途に費用が掛かりますので、敷地を選ぶ段階からも構造の事について考慮しておくことが大切です。

4)構造とプランニングの関係
プランの作り方によって、適する構造と適さない構造があります。
木造は柱や梁の強度に限界があり、大きな開口や空間を造るのには特別な対応が必要となると言えます。一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造はそれには対処し易いといえるでしょう。
逆に、細かく部屋を区切ったプランや、大きな開口を必要としない場合は、費用も安く押さえられ木造が適しているといえます。
同時に計画全体(プランニング)の目指す生活のイメージと構造種別による空間の質との相性というべき関係があります。
つまり構造種別には物理的性能の他にそこにつくりたい住まいの空間として相応しい構造種別は何かを考えるべき、それぞれの固有性があると云うことです。

5)構造と増改築の関係
家づくりは完成した時だけではなく、その後、何十年も住み続けることを想定して計画することが大切です。
家族構成や生活スタイルの変化に伴う増改築の可能性も構造と強く関係します。その意味でも構造の固有性を良く考慮した構想と空間の骨格の決め方を考えなくてはなりません。

このように構造を決めると云うことは、物理的な性能を選択するだけではなく計画と求める空間の特質の関係、コスト、予算、地盤強度、プラン、将来計画などを総合的に判断して決定することが大切です。

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