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No.04 家づくりのスケジュールを立てる

スケジュール立てには、まず家づくり全体の流れを把握して
1)基本計画:約2〜3週間
・建物の高さ、ボリューム、面積などの法的なチェックを行います。用途地域や前面道路、条例などにより建物の規模が制限される内容を把握します。
・地盤状況や上下水道・ガス・電気などの敷設の確認を行い、それに基づいた概略の配置計画、構造計画を行います。
・建て主の要望の骨子、予算の規模と上記の物理的条件を考え合わせて、どのような計画が可能か,基本的な構想の概略を考えます。
 基本計画は、住まいの計画の基盤を決める大切な作業です。どのような住まい方を望むのかを,各自の自由な方法で建築家につたえる努力が必要です。それによって建築家と建て主同士が生活のイメージを共有する事が大切です。

2)基本設計:約2〜3ヶ月
1/100〜50程度の縮尺で、部屋の大きさや動線、階高や軒高、プロポーションや開口部の検討を行います。
家族や建築家との打ち合わせを繰り返し、自分たちのライフスタイルを詰めていく作業です。
家づくりの中で、この基本計画と基本設計は最も重要かつ楽しい期間ですので、充分に時間をかける必要が在ります。
以上の基本計画・基本設計とはどのような事を目的とした建物とするかという、設計の根本について,建て主と建築家が恊働してコンセプトとコンセンサスをつくる作業です。

3)実施設計:約3〜4ヶ月
実施設計とは,技術的に整合性のある内容で工事の仕様のすべてを確定する図面をつくる作業です。その図面によって工事費を確定します。
床の素材や壁の色、ドアノブや蛇口などの細かい部分の検討を行います。コストに直接反映されることですので、概算をとりながら選択を重ねます。
工事に必要な設計図面は、枚数にすると30〜50枚程になりますので、少なくても3〜4ヶ月は必要な所以です。
この段階で大幅な変更があると、時間的にも作業的にも大変なロスが生じてしまいます。そのような事がないように基本設計の段階の検討が重要なのです。
また,実施設計の最終段階で具体的な仕様に基づいて概算見積もりをつくる事が大切です。

この期間の最終段階あるいは施工業者の見積り確定後、建築家は確認申請書類を作成し、建築主事あるいは指定確認検査機関に提出し建築確認を取ります。
確認申請は工事着手後に変更が在ると計画変更手続きが必要となり、変更申請が確認済みと成るまで変更部分の工事は停止となります。従って実施設計で内容が確定し、次の段階の施工業者の見積りにより内容の変更がないことを確認してはじめて確認申請提出が可能と成るのが実情です。

4)工務店の選定、相見積り:約2〜4週間
数社の工務店を選定して、図面をもとに相見積りを行います。業者選び、そして工務店が見積もりを行う時間もありますので、2〜4週間が必要です。

5)見積り調整、工務店の決定:約2〜4週間
工務店からの見積りを比較しチェックを行います。
比較にあたり数量と単価が適正であるかどうか、特に見積りに洩れがないかのチェックが最も大切です(安すぎる工務店には注意が必要です)。
また,見積もりにあたり図面から判断された工務店の考え方を確認する事も大切です。
図面、仕様書で表現しきれない予算を左右する技術の程度の問題があるからです。
予算をオーバーしている場合は、使用する材料を変更したり、よりシンプルな考え方に変更すること等による調整を行います。
建築家が工務店とよく話し合い、予算内に収まるまで調整作業を繰り返します。予算とコストが見合った時点で経過と内容を建て主に詳しく説明し、了解が成立したところで工務店と建て主が工事請負契約を締結し工事に移ります。建築家は工事監理者の立場でその契約書に署名します。

6)工事期間:約4〜8ヶ月
工事期間はそれぞれの状況によっても異なりますが、平均して6ヶ月程度が必要です。(建て替えの場合は解体工事期間も必要です。)
着工前には、工事関係者の安全を祈願して土地の神をまつる儀式(=「地鎮祭」)を行うこともあります。
着工から1ヶ月程度で建物の骨格が出来上がり(木造の場合)、「上棟式」を行います。
その後、屋根を掛けサッシを取り付けて内装工事へ移り、建具や造作家具を造っていきます。
それらが完成したら建築家が検査を行い、建て主に報告します。それに基づいて建て主が検査をし,さらに必要であれば修理を要請し修復をしてもらいます。全てにおいて納得がいったら竣工、引き渡しとなります。

この様に、家が完成するまでにはとても長い期間を要します。何十年も使い続けるものなのです、充分な時間をかけて迷う事なく建て主,建築家ともに決定に責任を持って確信の基に行うことが大切です。

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