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No.01 建築家って?

建物の設計者は一般に,建築家,設計屋,設計士、建築士等と呼ばれますが、「建築家=アーキテクト」を一文で表現すると次のようになります。

建築家とは・・・
1) 建て主の住まいの「夢」を実現するためにその専門知識を行使するパートナーで、業務遂行者としては建て主の公式な代理人であり
2) 工事会社から独立した立場で、設計業務と監理業務を行う、
3) 個人にも社会にも公正で適切な「環境」作りが行われるよう努める職能者、
と云うことになります。
では、

1) 建て主の住まいの「夢」を実現するためにその専門知識を行使するパートナーで、業務遂行者としては施主の公式な代理人とはどのような仕事をするのか

・建築家は、建て主に代わって設計を行い工事を監理する
・施工会社は、建築家の指示に従い、図面通りに工事を行う

何よりもまず、一つ目は、住む人にとって最適な住まいの構想と設計図を作成する業務です。設計によって気に入ったものとなるか、使いやすさや性能が大きく変わることで、建築家にとって、最も大切な能力といえます。

そして二つ目は、監理業務です。監理業務は、施工会社の工事が設計どおりに行われているかを随時確認、検査する事で、これも建築家に必ず必要な経験と判断力を要する能力です。したがって、施工会社やハウスメーカーに勤務してる人は建築家とは言いません。あくまでも設計事務所として独立していて、建て主から設計・監理業務を受託しているのが建築家です。
ゆえに、建て主は建築家と施工会社それぞれと契約を結びます。

専門の知識が必要な家づくりは、多くの人にとって図面の描き方や施工会社との交渉の仕方など知るよしもありません。
そこで代理人となる建築家が、建て主の意向を正しく施工会社につたえ、適正で且つ安心して家づくりが行えるように勤めます。

2) 建築家は工事から独立した立場で設計業務と監理業務を行う、

建築家は、いかなる場合も工事から独立した立場にいなければなりません。施工会社から独立していて、採算が別だからこそ適切な工事監理が行えるのです。

すなわち建築家は、設計を行い、コストやスケジュールの管理、見積り調整、工事監理、実際に住み始めてからの定期点検、修理の要請など、家づくりの業務をトータルで行います。工事監理は家づくりの成功に取って、とても重要な業務ですので、建築家に依頼する場合には必ず監理まで行ってもらう事が大切です。
また、建て主と一緒に土地を探したり、家具を選んだりと、設計や監理だけに留まらず家づくりの幅広いサポートを行います。

3) 個人にも社会にも公正で適切な「環境」作りが行われるよう努める職能者とは

代理人の業務は、まず建て主の利益を守ることにあります、と同時に建築工事業務として公正で適切な契約が成立することを査定することが建築家として当然の役目です。また、設計とはその結果が社会の環境づくりそのものとなります。したがって、建て主の夢の実現と同時にそれが社会に取って有意義な事となる,環境の在り方を構想する力がなくてはなりません。

この様に建築家の業務は多岐に渡り、そして多くの専門知識を必要とします。それだけに建築家は1級建築士資格取得後も継続して能力研修を義務づけられている職業であり、相当な労力と時間を費やす大変非効率な仕事です。

従って,建て主との永い時間を掛けた恊働のもと「夢」の実現に立ち会うという困難な創造の作業に、何物にも代えられない喜びを見いだす事の出来る者にのみ可能な職能であります。

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